2019年、解放へのツールキット

by Hari Mulukutla |
January, 2019
Tapōbhih Kshīna Pāpānām Shāntānām Vītarāginām Mumukshūnām Apēkshōyam Ātma Bōdhō Vidhīyate

強い心で悪を打ち負かすことの出来る人、平和な心を持てる人そして不必要ながなく自由を求める人にこの自己の知恵を提示する
                                             – Johnson’s translation, Divine Life Press, Chicago 1910

この“私は誰であるか”と言う自己認識、アトマ・ボダは、タパ(自制心)によって心を浄化、平穏な心に満ち溢れ、さらに両極のペアー(たとえば個人的な好き嫌いなど両極端な感情)から自由で、ブラフマンを自我として体験したい強い願望を持つ者のために構成されている。

– Shri Brahmananda Sarasvati, March 1968

verse 1 of Ātma Bodha (Self-Knowledge) composed by Shankaracharya
ハッピーニューイヤー!世界中の何百万という人々にとって一月は新年の決意をするときでし。新年が始まる直前は、前の年を振り返ってみる時期でもあります。  多くの点で、2018年は警告の年であり、場合によっては悲惨な警告の年でもありました。 気候変動や、人工知能(AI)の危険性について、世界的な金融不安や、貿易戦争、孤立主義、秘密の戦争と難民危機に関する新たな警告など…リストは続きます。
 
私たちの周りでも劇的な変化があり、たとえば、以下のような警告的な出来事がありました。洪水の増加、津波、暴風雨、森林火災、記録的な温暖化などの気候変動、自然の生息地の破壊、そして数え切れないほどの種の絶滅などです。
 
米国では、2018年11月に発表された4回目の国家気候評価¹は、国民健康、水、インフラ、農業、観光にもたらされる可能性のある脅威を概説した緊急かつ厳しい分析を提示しています。
サマリーレポートの12のトピックすべてが、温室効果ガスの排出の影響について非常に暗い見方をしているため、このレポートを読んだ温暖化に対して否定的なグループでさえ温暖化に関しては再考せざるを得ないかもしれません。現在の米国政権この報告を無視していますがこれはまったくすべての論理に反しており、私たちが住んでいる暗黒郷、まさにKali Yugaを示しています。
 
2018年10月、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)² は、緊急かつ前例のない変化が必要であると述べ、壊滅的な被害を防ぎ、極度の暑さのリスク、干ばつ、洪水、貧困を減らすための非常に重要な方法で行動できるのはあと12年しかないと言及しています。
AIといえば、近年、著名な科学者、物理学者、晩年のスティーブン・ホーキング、ビル・ゲイツ、エロン・ムスクをはじめとする発明者たちもAIが核兵器より危険であるとして悲惨な警告を出しました。 静かにAIとAIベースの制御システムが私たちの日常生活に有害に入り込んできました。
 
Wall StreetJournal³によると、金融市場でのすべての取引の85%は自動操縦で行われており、機械とアルゴリズムモデルによって制御されているのです。 クラウドとインターネットの膨大なデータセットが毎秒収集され、それに基づいて、いわゆる「取引の群れ」が作成され、それは「一斉に、そして驚く程すばやく動く」のです。
 
2015年にオックスフォードにAI研究センターが開設されたとき、Hawkingは、AIには貧困と病気を根絶する可能性があるが、一部の人々が多くの人々を支配するための新しい方法を作り出す可能性があると述べました。そんな中での我々の希望の光は、これらの技術をコントロールして人類に害を及ぼすことを禁じる措置も同時に作り出されてつつあることです (Open AI4)
 
それでは、私たちの周りにそのような警報が出されている時、何をしたらいいのでしょうか。 ヨガの実践者、インストラクター、そしてスピリチュアルな探求者として、今の時代の進歩と危険に対して人々が立ち向かえるようにするために、私たちが提供できるユニークなツールセットは一体何でしょう?
これは私達をAtma Bodhaと呼ばれる尊敬される哲学的テキストを書いたとされている9世紀の哲学者賢者、シャンカラチャーリャShankaracharyaに導きます。 彼の作品の多くと同様に、このテキストは完全に自己完結型で、人生の本質と私たち全員の内にある真実を調べているのです。
上記の詩の節で最初の68節は、探求者はまずヨガ的な禁欲、外部の刺激(愛、憎しみ、絶望と歓喜など)に対する反応の感覚の動揺を静めることによって、彼らのカルマ的なもつれを浄化してから解放を得ることに興味を持つことを間接的に勧めています。 
ここで鍵となるのは、自由になり、真の自己認識を得ることに関心と意図を持つことです。 しかし、どのようにして自己の認識を追求するのでしょうか。 その青写真はどこにあるのでしょうか? 取扱説明書はあるのでしょうか? 多くの賢凡人、一般人はこの質問に対して何千年もの間熟考してきました。
 
非常に多くのヨガ関連のテキストがあり、それらのテキストについての解説、さらに教師、聖人、哲学者そして教皇による反駁的な意見もあります。この広大で霊的な道筋と教えの中で、道に迷ったり、多くの道筋を短期間で試したりして欲求不満になるのは難しいことではありません。それは、我々がまだ霊的な進歩を遂げていないためです。
 
パタンジャリのヨーガスートラで知識を得る方法は三つあり、それら(Pramana)は:
Pratyaksha = 直接の自覚または認識
Anumāna = 推論、証明、(推論による)結論
Āgamah = 権威、証言、検証、有能な証拠
そのようなÂgamahShāstraまたはソーステキストはÂtma-Bodhaであり、自分自身を妨げているものから自分を解放するインスピレーション、解放のメカニズムとして前進する道を見つけるために利用することができます。
 
求めることからの解放  –  つまり解放は自由であり、自己の自由に関係しています。 それは身体的自由だけを意味するのではなく、実際はそれとは逆なのです。 私たちの人生の状況のせいで、私たちは自分が望むことを何でもするために自由に行動することができず、日常的な責任から肉体的に自分自身を取り除くのです。
 
それはShankaracharyaが上記の詩節で提案しているMumukshaではありません。 ここで議論されている解放とは、私たちが自分自身についてどのように感じているか、私たちの心とハートの中、そして私たちが私たちの周りの世界とどのように影響しあうかなのです。 私たちは愛着(しばしば潜在意識)、判断、および地球と私たちの仲間である人間や動物に有害な習慣的行動に縛られているのでしょうか?

 

ジヴァムクティは全ての存在を思いやる事で悟りを得る道です

ÂtmaBodhaの上記の詩による最初のステップは、解放を達成することへの関心を確立することです – 少なくとも思考、行動、弱さや中毒から自分自身を徐々に解放する事。 意図を確立させることが最初のステップなのです。解放のために集中され神聖な意図であるsankalpaを創造する事でJivanmuktaのように生きることを経験することが可能になるでしょう。
気候変動と人工知能に関する2つの大きな警告に対処するために、解放という概念をどのように使用することができるのか?
 
 1.気候変動:Jivamuktiヨガの指導者達はスピリチュアルで社会的活動家です。 私たちのグルにより創案された私たちのヨガのツールキットは知性と青写真で構成されており、地球を傷つける消費を減らすために世界中で動きから始まります。 これには生活のための基本的な必需品である食料、衣服、そしてシェルターが含まれます。 基本的な必需品のために世界的なサプライチェーンに依存していないと想像してください。 スピリチュアリで社会的活動家は常に地元の農家、持続可能なエネルギーの生産と配給などの解決策を見つけ、より良い消費の選択を促します。 あるJivamuktiの指導者が最近、主流で非常に成功した高級服のブランドが初めて「Cruelty-Free(動物実験抜きの)」というフレーズを使用した衣料品の生産を始めたことを報告してくれました。 これらの兆候はより明るい未来を示しています。
 
2.人工知能(AI):1か月間ソーシャルメディアに触れず、テクノロジやスマートフォンへの依存を減らすことを検討したことがありますか。 最近そのようなデジタルデトックスを実験した人々は、注意力の持続時間の増加、読書やリラックスのための時間が増えた事、他の多くの趣味や興味の追求、彼らの愛する人とのより良い関係の追求、そして一般的により幸せで満足していると驚くべき結果を報告しました。  この分野のイノベーションは必然性と自由の味を再体験したいことから来ることでしょう!

 

  1. Fourth National Climate Assessment Report – https://www.globalchange.gov/nca4
  2. 12 years to limit climate change catastrophe, warns UN https://www.theguardian.com/environment/2018/oct/08/global-warming-must-not-exceed-15c-warns-landmark-un-report
  3. https://www.wsj.com/articles/behind-the-market-swoon-the-herdlike-behavior-of-computerized-trading-11545785641
  4. https://www.inc.com/tess-townsend/elon-musk-open-ai-safe.html

Teaching Tips

1私たちが深呼吸をするのを妨げている小さなこと、私たちが信じ感じることから自分自身を解放することを目標にしたヨガの練習の意図をたてましょう。次のいずれかがでしょう:人間関係での不安、経済的不安、健康上の問題、専門家/仕事関連の心配、自分に対する高い期待など。
 
2考え、判断、不安、または恐れから自分自身を解放することを目標に、特定のアーサナにふさわしい意図をたてるよう指導しましょう。
 
3まず最初に、解放されていない感覚を通して息を吸います。 体験してみても大丈夫です。 そこからアサナが進歩するにつれて、解放されないという気持ちは決して悪いものではなくなるでしょう。 呼吸は非常にゆっくりと必然的に、あなたが気にしない思考や気分を弱めるような開口部を作り出し、徐々にあなたはその考えを手放すことを可能にし、アサナと息を使って最終的にJivanmuktaを垣間見ることができるでしょう。
 
4アサナに取り組むことで、あなたを抑圧してきたその考えや不安から積極的に解放されます。 この浄化や解放は、赦しという形で、何かまたは誰かを手放すことや、誰かまたは自分自身についての判断を先延ばすという形で起こるでしょう。
 
5最後に、時間を長めに取りジバムクティの瞑想を教えましょう。 吸いながら ‘Let’、そして吐きながら’Go’と静かに唱えながら繊細にこの解放への感覚を引き出しましょう。あなたのからだ全体を包み込むように、静脈、心拍、息、神経系、そして脳波を通して反響していることを感じましょう。この解放感があなたの体から周囲の空間に浸透していくことを想像しましょう。 この新しい感覚を楽しんでください!